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セッションの質を上げる記録術:振り返りフォーマット実例

著者 コーチングチーム
読了目安 8〜10分
カテゴリ コーチング実践

今日から試せる「振り返りの型」

セッション後にやるべきことを、思いつきではなく記録のフォーマットで固定します。 観察、解釈、次の一手までをつなげていくことで、次回の質が安定します。

セッションの質を上げる記録術

振り返りフォーマット実例:次回の行動まで落とし込む

セッション後に「話した内容」を集めるだけでは、変化は定着しません。ここでは、記録を“次回の会話”に変えるためのフォーマット例を紹介します。

なぜ振り返りが必要か

目標や課題が同じでも、前進の仕方は毎回少し変わります。振り返りは、その差分を「言語化して、次の一手へ渡す」ための橋です。

フォーマット全体像(最短で3分)

次回までに必要な情報は多くありません。以下の4ブロックに絞ります。

  1. 事実:何が起きたか(判断や解釈は後回し)
  2. 気づき:何に反応して、何がずれたか
  3. 評価:うまくいった点と、再現しない点
  4. 次の行動:次回の会話で決める“具体”

実例:セッション後の記録テンプレート

コーチとクライアントの両方が使えるように、質問文と記入欄の形で書いています。

記入日

YYYY年MM月DD日

対象期間

前回〜今回

1) 事実(何が起きた?)

例:決めた時間に着手できたのは2回。途中で中断したのは1回。

記入:

(ここに箇条書きで事実を書く。推測や評価は入れない)

2) 気づき(何に反応した?何がずれた?)

例:中断は“疲労”ではなく“最初のハードルが高い”ときに起きていた。

記入:

(会話の焦点になる1つの気づきに絞る)

3) 評価(うまくいった点/再現しない点)

うまくいった

(再現できそうな要素だけを書く)

再現しない

(運、気分、条件依存を分ける)

4) 次の行動(次回の会話で決める)

例:最初の10分だけ“完成”を捨て、下書きから入る。

行動(具体)

(誰が、何を、いつまでに)

条件(トリガー)

(始めるきっかけを決める)

次回の質問(コーチに聞く1つ)

(例:この行動が続かないとき、最初に疑うべき条件は何?)

コーチングで“記録が活きる”ポイント

  • 評価は最後。まず事実と気づきを分ける。
  • 次の行動は短く、条件つきで書く。
  • 毎回1つの気づきと、1つの次の行動に絞る。

使い方(記録術を定着させる手順)

Step 1:セッション直後に3分だけ

完璧に書かずに、事実と気づきを先に置きます。

Step 2:次の行動は“条件つき”にする

気合ではなく、始めるスイッチを決めます。これが記録術の肝です。

Step 3:次回の冒頭で読み上げる

記録を“材料”として扱い、会話を具体へ戻します。

最後に

セッションの質は、内容そのものだけでなく、その後の“思考の整理”で決まります。このフォーマットを使って、次の一手を一緒に具体化していきましょう。